Honey new year

※ドルパロ(ギャラリーもしくは小説本棚に設定が置いてあるアイドルパロディの世界線のシルデュです。そちらを読まないと意味が分からないことがあるかもしれません)
※時系列:ドーム後、交際宣言後
※パロディにつき一部呼び名変更あり:リドル寮長→事務所長、トレイ先輩→トレイさん、など)

以上大丈夫な方はスクロール↓

 

 

 最寄り駅の改札を抜けたとき、なんとなく、ふと隣を見た。そしたら、同じようにこっちを見たそのオーロラ色の瞳と目が合ったんだ。
「あ! シルバー先輩!」
「デュース。お前も今だったのか」
 そのまま、二人並んで歩き始める。
「なんか、あんまり顔を見るのが久しぶりって気はしませんね。年変わる瞬間は、カウントダウンライブで一緒でしたから」
「そうだな」
「そのあともみんなで初詣に行ったし……」
「ああ。お前の母君にも、ご挨拶ができて良かった」
 年末、一度互いの実家へ帰った僕たちは、その実家から、カウントダウンライブの会場へ行き、大晦日から1月1日の夜明けまでを過ごし、それから少し仮眠を取ったあと、2日には初詣へ向かった。そこではシルバー先輩のお父さんや、マレウスさんたち、僕のお母さんも一緒になって、甘酒を飲んだり、おみくじを引いたりといろいろなことをして過ごした。
 それから三が日が過ぎた。5日からは通常通りハーツラビュル芸能事務所も営業を再開するとのことで、僕たちもそれに合わせて実家から芸能人寮へ帰ることになっている。その帰り道で、偶然こうしてシルバー先輩と会ったんだ。
「ね、肉まん買って帰りません?」
「仕方ないな」
 おねだりすると、シルバー先輩は肩をすくめて了承してくれる。
 通い慣れたコンビニエンスストアに寄って、肉まんとピザまんを1つずつ買い、アイスも買って、芸能人寮のマンションへと向かう。
「アイスも買ったのか? 寒いのに……」
「あったかい部屋で、あったかい飲み物と一緒に食べるんです!」
「ふっ、贅沢だな」
 シルバー先輩の手に手を絡めると、そっと手を包み返してくれる。それが嬉しくて、ぎゅっと手を握った。

「ただいま! それから……」
 そう叫びながら、芸能人寮のマンションの扉を開く。そしてシルバー先輩を振り向いた。
「お帰りなさい、シルバー先輩!」
「ああ、ただいま。……そして、お帰り、デュース」
 へへ、と笑って二人でマンションの部屋の中へと入る。
「1週間ちょっといなかったくらいなのに、なんだかすごく久しぶりだな」
「確かにな」
 荷物をそれぞれ部屋に置いて、適当に荷ほどきを終えると、なんとなくリビングに集まった。いつもそうしていたからだろうか。何も言わなくても、そうするのが自然なように思えた。
「デュース」
「はい」
 シルバー先輩の隣に座ると、肩を引き寄せられた。素直に引き寄せられて、肩に頭を寄せると、そのまま頭を優しく撫でられた。優しい手つきに、心がほっと暖かくなる。
「……元日の夜、俺に電話してくれただろう。0時を回った、30分くらいあとだった」
「はい」
 僕は新年が明けた夜、シルバー先輩に電話をしていた。明けてすぐは家族と挨拶をしているだろうから、その少し後を待って。
「年が明けてからすぐに、お前の声を聞くことができて嬉しかった。ありがとう」
「そんな、僕がやりたくてやったことですから」
「それでも、だ」
「……へへ、こちらこそありがとうございます。改めて、今年もよろしくお願いしますね、シルバー先輩」
「こちらこそ、よろしくお願いしたい。今年も、そしてきっと来年も」
 それから僕がひとつくしゃみをすると、暖かい飲み物を淹れようと言ってシルバー先輩はキッチンへ立つ。暖房を入れて待っていると、やがて暖かなココアとコーヒーの入ったマグカップを手に持ったシルバー先輩が再びリビングに姿を現した。
「そういえば、中華まんも買っていたんだったな。冷めてしまう前に食べるといい」
「ふたつ買ったから、2つを割って半分ずつにしましょう!」
「なるほど。それなら、2つの味を同時に楽しめる。そうしよう」
 そうしてシルバー先輩とピザまんと肉まんをそれぞれ半分ずつにする。
「うまい!」
「うまいな」
 それから僕はコンビニのビニール袋の中からアイスを取り出す。
「そして最後はアイスまんだ!」
「アイスまん? ……ああ、アイスのまんじゅうか」
「これも半分にしましょうね!」
 最後に、まんじゅうの皮にミルクアイスが入れられた、まんじゅうを模したアイスを頬張り、片方をシルバー先輩に差し出す。
「ん~冷たい! でもこれとあったかいココアの相性抜群なんですよね! いただきます!」
 シルバー先輩の入れてくれたココアを飲むと、何か浮かんでいるのに気が付いた。
「あれ、これ普通のココアじゃなくて……マシュマロココアだ!」
 そう言うと、おまんじゅうの皮をもちもちと伸ばして食べていたシルバー先輩が僕に説明してくれた。
「実家から帰るとき、親父殿から土産に持たされてな。自分では食べられないから俺たちで食べてくれ、と。……うまいか?」
「甘くてとろけてて、おいしいです!」
「良かった。まだたくさんあるから、ココア入れるときは好きに使っていいぞ」
「やった~! お父さんにお礼言わなきゃなあ」
 そうして僕たちは、二人でゆっくりとカフェタイムを楽しんだ。

 部屋がすっかり暖まってしまい、マグカップもアイスも空になった頃、シルバー先輩は僕をまたぎゅっと抱き寄せた。
「先輩、淋しかったんですか?」
「……少しだけ」
「へへっ……、僕もです。カウントダウンだとか、初詣だとか、ちょこちょこ会ってたのに……。こうして同じ部屋に帰らないのって、なんだか違和感があって、淋しかった」
「ああ。いつの間にかすっかり、この暮らしに慣れてしまっていたのを、離れてみて……改めて実感した。家族と共に実家にいることも、それはそれで貴重であり、大事なことだとは思うのだが……その、なんというか……」
「はい。……分かります」
 うまく説明できないらしいシルバー先輩の口に、そっとキスをする。
「……分かってくれるのなら、嬉しい」
「大切なものは、たくさんあるってことですよね。そのひとつに、僕もなることができたんだ、って……」
「……ああ」
 シルバー先輩と、何度もくちづける。離れていた間、できなかった分を埋めるように。
「シルバー先輩、このまま……」
「……このまま、か?」
「だめ、ですか?」
「いや、ダメではない、のだが……」
「どうかしたんですか?」
 逡巡した様子のシルバー先輩に首をかしげて尋ねれば、気まずそうに答えられた。
「……なんというか。帰ったばかりですぐに求めては、煩悩ばかりの男だと思われてしまわないか、と……」
「なんだ。シルバー先輩がえっちな人なのくらい、僕知ってますよ!」
「……なんだと? まったく……。言ったな、こいつ」
「くすぐったい、くすぐったいです、降参~!」
 シルバー先輩にくすぐられ、ソファの上でじたばたと暴れる。ある程度くすぐったら満足したのか、シルバー先輩は僕に優しくくちづけてくれた。
「デュース」
「……はい」
 何度も、何度もまたキスをする。普通のキスじゃ物足りなくなって、シルバー先輩の唇を舐めると、その舌を絡めとるようにしてシルバー先輩の舌が僕の口に入ってきた。
「ん、んぅ、んむ……」
 久しぶりの、深い情熱的なキス。シルバー先輩からの。嬉しくなって、その大きな背中をぎゅっと抱きしめる。
「シルバーせんぱい、キス、もっと」
「……ずいぶん素直なんだな? いいだろう、ご褒美だ」
 キスをねだれば、何度もシルバー先輩は深いのを繰り返しくれる。そのうちに、そっと服に手を差し込まれ、肌が撫でられ始めた。
「ん……」
 久々の、シルバー先輩の手。肌を撫でる温度、感触。僕の身体は、これを待っていたんだと言うように震える。
「せんぱい、きもちいい」
「今日はずいぶん、とろけるのが早いな」
「先輩に、ずっと触ってもらいたかったから……」
 耳元でささやくと、シルバー先輩は少しだけ耳を赤くする。
「……まったく、お前という奴は。なら、遠慮なく触れてやろう」
 シルバー先輩に身体を起こされ、後ろから胸をいじりはじめられる。
「あ、あん……っ、せんぱい……っ」
「……もう、こっちも反応しているのか? そんなに触って欲しかったとは……」
 シルバー先輩は耳を甘噛みしたり、乳首をいじりながら、勃ち始めている僕の下腹部にも手を伸ばす。
「あ、ああ……っ、そこ、い……っ」
「ああ、知っている。……ここもだろ、ほら」
「あ、あぁ……っ!」
 下着の中に手を入れていじられ、僕の身体も声も、成す術さえなく反応させられる。
「せんぱい、触るの、ペースはやくない、ですか……?」
「辛いか?」
「や、つらくは、ない、ですけど……っ、んっ、これじゃ、早く終わっちゃいそ、だから……」
「……安心しろ。物足りなかったら、何度でもしてやる。今はただ、早くお前が欲しいだけだ」
 今度は僕の方が耳を赤くする番だった。またソファに押し倒されて、シルバー先輩からヘソの上にくちづけられる。
「さあ、後ろを広げていくぞ。……覚悟はいいな?」
「は、はい……」
 シルバー先輩の指が、ぬるりとした液体と共に僕の後ろに触れていく。
「あっ……! や、なんか、いつもより、そこぉ……っ! あ、あ、なんか、きもちく、なるのが、はや……っ」
「ふっ。日を開けたせいか、反応がいいな」
 シルバー先輩の指にくちくちといじられ、僕のナカはきゅうきゅうと反応する。
「可愛い、デュース」
「あ……っ」
 耳元で囁かれ、僕の身体がびくりと大きく脈打つ。
「……デュース? もう達した、のか?」
「や、まだ、ですけど、ちょっと、だけ……イッた、かも……」
 口を抑えながらそう言うと、シルバー先輩は、そうか、と答えた。
「なら、続けてかまわないな?」
 鋭さを帯びた目で見つめられれば、僕にはいいえなんて言うことができない。
「あ、は、はい……っ」
 そうして、激しさと本数を増したシルバー先輩の指が僕の後ろをまたいじっていく。
「あ、あっ、シルバー先輩、そこ、そこばっかぁ……っ!」
「は……、可愛い、デュース……。ずっと、お前をこうして、可愛がってやりたかった……」
「や、やぁ……っ、もう、もう、シルバー先輩……っ!」
「ふっ、そんなに縋らなくても、俺はここにいる、デュース」
 シルバー先輩が、いじる合間にキスをくれる。それがあったかくて、気持ち良くて、頭の中がぐるぐるになっていく。ぐるぐるになって、それで、シルバー先輩が欲しくなる。
「も、挿れて……、シルバー先輩……」
「ああ」
 汗で張り付いた前髪を避け、額にキスをして、それからシルバー先輩は、僕のナカにそれを挿れてくれた。
「んっ……」
 何日ぶりかの、ずちゅ、と大きなものが入ってくる感覚に、僕の全身の毛がぞわぞわと逆立つような感じがする。
「あ、あ、せんぱい、シルバーせんぱい……っ、ぼく、ずっと、待ってた……っ」
「……待ってた? 何を、だ?」
「せんぱいに、こうして、もらうの……っ」
「ふっ……、そうか」
「あ……っ!」
 ずん、と僕のナカの奥の壁を、シルバー先輩のものが突いたような気がした。
「俺も、お前を……、早く、愛してやりたかった」
「あ、あ、シルバーせんぱい……っ」
「……実現できて、嬉しい」
「あああ……っ」
 とん、とんと緩やかに腰を動かされ、僕の身体はどんどん乱れていく。でも、なんというか、なんだか……。まだ、物足りない。
「も、もっと、せんぱい、激しく……」
「激しく、か? 久々なのだから、少しずつの方が……」
「足りない、です、せんぱい……っ!」
「……分かった。少しだけ、ならば……」
 そう言って、シルバー先輩の腰が少しだけ早く動き始める。とん、とんと壁を叩く間隔が徐々に早まってきて、僕の目はチカチカと瞬き始める。
「う、あ、ああ、せんぱい、それ、きもちい、シルバーせんぱい……っ」
「……デュース」
「せんぱい、せんぱい……っ、あ、も……っ、ああ……っ!!」
「く……っ!」
 びゅく、と何かが出ていく感覚がして、頭の中がびりびりと感電したような真っ白になって、気が付けばシルバー先輩の身体をぎゅうと掴みこんでいた。
「は、せんぱい……」
「……デュース」
「……好き……」
「ああ……俺もだ」
 シルバー先輩が自分のものを抜こうとするので、もう抜いちゃうんですか、と言ったら、無理はするなと頭をぽんぽんと撫でられた。
「……足りなかったら、何度でもしてくれるんですよね?」
「確かに、そう言ったが……お前は平気なのか?」
「ぜんぜん……、まだまだ先輩が足りなくて、どうにかなっちゃいそうです」
「……お前は……」
 それならせめて次はベッドに行こう、とシルバー先輩は僕の身体を抱える。
「へへっ。新年初ワガママ、言っちゃいました」
「なんだ、それ」
「今年も先輩に甘えちゃった、ってことです!」
「……まったく」
 それなら今度は嫌だと言うまで可愛がってやろう、とシルバー先輩は僕をベッドに転がす。
「望むところです」
 甘い甘い蜂蜜のような新年の休日を、今はただ堪能するばかりだった。

*おしまい

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