*リクエスト小説『乱心甜心』の続きを勝手に書きました!
*R18程度の性描写があります。高校生卒業以下および18歳未満の方は閲覧を禁止します。
*1対1の瞬間もありますが、セベクとシルバーの2人でデュースを攻める描写があります。
*♡喘ぎ、フェラ、3Pなど様々な特殊描写および恋愛表現があります。
*前より純粋なエッチ度は低いかもしれないです
以上大丈夫な方はスクロール↓
今日の僕は、ディアソムニア寮にちょっとした届けものがあって。それで、寮の中を歩いていた。用事は、無事済んだ。それで、今は自分の寮へ帰るところだ。
許可があるとはいえ、よその寮の中をひとり歩くのは緊張する。でも、僕の緊張はそれだけが理由じゃない。
ここには、アイツがいる。そして、あの人がいる。だから、僕は、なんていうか。会ったらどうしよう、なんて思ってた。
……ら。そしたら。
「デュース」
ぐい、と腕を引かれ、どっかの部屋にいきなり引っ張り込まれた。
「セベク!?」
「ふっ。飛んで火にいる夏の虫、だな」
空き部屋に僕を引き込んだセベクの腕にガッチリと捕まえられ、逃げ出そうともがいても、逃がしてもらえない。
コイツ、こんなに力強かったのか……!!
「逃げるな。デュース」
「なっ、なんだよ……っ!」
なんか、なんだろう、なんか。雰囲気が違う、いつもと。一年のみんなで騒いでるときと、セベクの目つきも、声の低さも、雰囲気も、ぜんぶ、ぜんぶ違う。なんで。なんでこんな、なんで、なあ。なんで僕、それ全部に、ドキドキしてるんだ。
「なあ。デュース。この間、僕の番がまだ、だと言ったろう? ……今日、頂戴しても良いな?」
ドキリと、大きく心臓の音が跳ねた。頂戴するって、それって、つまり。あの日みたいなことを、また。もう一度。
「だ、だめだ、セベク……っ」
「ふん。お前の答えは聞いていない、初めから、な」
そうしてセベクは僕をベッドにぼふりと投げると、ガッチリと逃がさないように手首を抑え、膝を割って組み敷いた。
蹴り上げて逃げてやろうかと思ったけど、どういう組み方をしているのか、全然関節に力が入らなくて、抜け出せない。
「観念しろ、デュース」
「んっ……」
そうして、くちづけが落ちてくる。あ、ダメだ、って思った。
今、こいつにキスなんかされたら、だって、僕。あの日から。僕。あのことが、離れてかなかったんだ、だって。
またふたりから、あんな風にされたら、なんて、何度も、何度も思い返して、空想してしまって。
だから、抵抗できなくなる。とろんと目が蕩けて、抵抗する気が、消え失せてしまう。たった、キスひとつだけで。
「……ふっ。前はシルバーがずっと塞いでいたから、僕とはこれが初めてだな?」
今度は邪魔させるまい、とセベクは舌なめずりをして、僕の首筋にくちづける。
「んっ、」
「デュース……。今、この場で告げてやろう。お前が好きだ、デュース」
「え……」
僕は驚いて、何か言わなきゃ、と思う。だけどセベクは、そんな僕の口を大きな手で塞いで、言った。
「返事はいらん。……まだ、言うな。今はただ、このひとときに、溺れていろ」
「セベ……ッ、ぁ!」
それでもなんとか名前くらいは呼ばなきゃ、と思ってると、身体にヘンな感じがした。
セベクの手が、指先が。僕の胸に、そして乳首に触れてくる。
強引さに似合わず繊細な手つきの指先が、僕の乳首をすりすり、ふにふにと弄り始めていく。
あ、それ、それ、こないだシルバー先輩にされたのと、同じ、それ、やだ……!
「ふっ。今日もたくさん、食ってやろう、この口で、な」
あ、と大きく口を開けて、セベクは、僕の乳首をまた、そのまわりごと、ぱくりと食べる。
それで、また、舌で大きく、べろって下から上に、上から下に、何回も舐めて。
「ぁっ、あ、せべ、ゃ……っ、」
「ふっ。貴様は本当に、ここが弱いな。どこもかしこも、敏感だ。……淫らだな?」
「ゃっ、しゃべんな、ぁっ……! みだらって、な、に……っ!」
「まったく、それすら知らないとはな……!」
少しは勉強した方が良い、と言いながら、セベクはくにくにと僕の乳首を転がし、舐め続ける。
「ぁっ、ゃあ、せべ……っ、ゃだ、ぁ……っ」
僕は、いやだいやだと首を振りながらも、でも、心のどこかで、感じていた。
……これじゃ、足りない。これだけじゃいやだ、もっと。ひとりじゃ嫌だ、あの人にも、またここにいてほしい。なんて。
そんなことを思いながら、ふっ、ふっ、と息を上げながら喘いでいる間に、いつの間にかセベクの手は僕の後ろにも伸びてきていて。
「ふっ、今回は僕のものも、挿れさせてもらうぞ……っ」
僕なんか見て興奮してるのか、息が上がってきたセベクのものを見て、僕はまた青ざめる。
「ゃ、ゃだあ、そんなの無理っ、そんなの挿入らねえ……っ!!」
乳首やナカをあちこち弄られながらも、さすがにそれは無理だと僕はこぼれる涙を流しながらふるふると首を振る。
するとセベクは、そんな僕をしばらく弄りながら眺めて、仕方ないなと息を吐いた。
「……仕方ないな。なら、こちら……後ろは、時間をかけて準備していくこととしよう。だが、お前もされてばかりでは嫌だろう? ……まずは手と口で、かまわない。僕にも、お前の中に受け入れられることを、許してくれないか」
「ぅ、ぁ……」
セベクの手に腕を引っ張られ、身体を起こされる。
それで、目の前にセベクのものが出されて。僕は言われた通り、セベクのの先っぽを口に含む。
これでいいのか、分かんない、でもしなかったらここで止まっちまうかもしれない、って思って。
「ふっ……」
頑張ってセベクのを口の中に入れながら、とりあえずぺろぺろ舐めたり、手でぬちぬちと擦ったりしてみる。
「……いい子だ」
そしたらセベクが僕の頭をよしよしって撫でてくれて、なんかほっとする。
「んん……」
そうして、しばらく頑張って舐めていたら、突然、部屋のドアが開いた。
「!」
「……ふん」
ヤバイ、って思ったけど。そこ、部屋の入口に立っていたのは、シルバー先輩で。
「……セベク。何をしている」
険しい顔でそう言いながら、シルバー先輩は部屋のドアを閉めて、僕らの方に寄ってきた。
「何をしているかなんて、見れば分かるだろう。僕の番を頂いているだけだ」
「馬鹿を言うな。デュースに無理をさせるんじゃない。それに……。抜け駆けも、するな」
そう言いながら、シルバー先輩は大丈夫か、と僕の傍にしゃがみこんで、いろんな液でぐちゃぐちゃになってしまった僕の口元を親指で拭ってくれる。
「まだ、挿れてはないのか?」
「は、はい……。まだ、です」
「そうか、良かった……」
シルバー先輩はそう言うと、セベクを睨みつけて叱った。
「セベク、お前というやつは……!」
「ふん。本当に邪魔が入るとはな」
セベクはうるさそうに手を振ると、僕に言った。
「デュース。コイツがいても、かまわないか? ……まだ、僕だけでは物足りないという顔をしていたろう?」
「え……」
シルバー先輩が、驚いた顔で僕を見る。僕は、バレていたのかと恥ずかしくなって目を逸らした。
「ふっ。この沈黙は肯定、だな。……で、どうする、シルバー。お前は、のこのこ立ち去るのか? それとも……」
そう言われて、シルバー先輩は、黙って。黙って、部屋のドアに近づいて。
……カチャリと、鍵をかけた。
「そう来なくてはな」
そうして、シルバー先輩はベッドの傍に戻ってくる。そうして、僕の傍に跪いた。
「……すまない、デュース。その。本当に嫌だったら、いつでも止まる。だから、言ってくれ。だが……」
本当に、物足りないというのなら、と。シルバー先輩は、言葉を濁した。
僕は、その、と、何も言えなくなって。それで、誤魔化すように言った。
「セベクも、シルバー先輩も。……するなら、もう。早く、しろよ」って。
それからは、手っ取り早かった。シルバー先輩は、また前みたいに僕の後ろについて。
セベクは僕の前に立って。
僕はセベクのものを舐めさせられながら、四つん這いになって、シルバー先輩に後ろから乳首もナカも攻められて。
ふたりとものモノを口に後ろにとナカに挿れながら、散々喘がされた。
「んっ、んぅ、んっ……! ぁ、ふぁ、ぁ、ゃあ、せべく、しるば、せんぱい……っ♡」
そんな風に、ふたりからめちゃくちゃにされていく中で。
僕は、頭の中、どこかで分かってしまっていた。……もう僕は、『ふたり』に、囚われ始めているんだってこと。
後日。この間はセベクと1対1になってしまっていた僕は、今度は。シルバー先輩と、ふたりきりになっていた。
「……本当にすまない、デュース。こんなこと、本当は良くないと分かってはいるのだが。だが……」
またセベクが、お前のナカへ無理に挿れようとするとも限らない。
だから、いつそうなっても大丈夫なように、定期的にほぐしておく必要があると思って、とシルバー先輩は言った。
「だから、その。……なんというか。お前が嫌なら、最後までは、しないから」
だが、くちづけくらいはさせてくれると、嬉しい。
そう言って、シルバー先輩は僕の顎を指先で引き、くちづけを落とした。
それから。
「ぁっ、せんぱ、ゃ、ぁ……っ♡」
「……ん、可愛い、デュース……」
今度はシルバー先輩の口で、胸を舐められていた。セベクのべろべろするのとは違う、ぴちゃぴちゃと小さく小刻みに舐めるようなキスで。時々、ぢゅ、と強く吸い上げられて、その度に僕の身体はびくりと跳ねる。
「ゃあ、んっ♡ しるば、せんぱい……っ!」
「デュース……、は、デュース。可愛い……」
何度も、何度も。可愛い、と繰り返されて。僕は恥ずかしくなってしまう。
どうして、この人たち。僕にえっちなことをするとき、可愛いって言うんだ。僕、可愛くないって言ってるのに。
「……後ろ、ほぐすぞ」
「ぁ、は、はい……っ」
きゅ、とシルバー先輩の腕を掴んで、身体を硬くしていたら、緊張しなくても大丈夫だと額にキスが落とされた。
それで、僕は、ほっとして、身体の力が抜けて、緩んで。その隙を逃さないように、シルバー先輩の指が僕のナカへと入り込んだ。
「ぁっ……♡」
「ふっ。気持ちいい、か、デュース? 可愛いな……、好きだ、デュース」
「ん、んぅ、ん……っ♡」
「よし、よし……、あと少し、頑張ろう、な……っ」
シルバー先輩も興奮してるのか、息が荒くなってきてる。僕が、思わず、もう挿れてくださいと口にしかけたとき。
また、部屋の扉が開き、また、鍵がかけられた。
「……シルバー。抜け駆けはずるいんじゃなかったのか?」
「セベク……!」
僕は驚いて、でも。だけど。今はもう、たくさん優しくほぐされて、早く欲しくて。いっぱいいっぱいだった。
それに、僕は。ふたりに、言いたいこともあった。だから。シルバー先輩の、袖を引いた。
「しるば、せんぱい。……セベクとも、したい、です」
「……そ、うか」
「ふん、かまわない。僕は元より、そのつもりだ」
そうして、僕は。今日はセベクのを挿れてみていいですか、と尋ねた。
「大丈夫なのか?」
心配そうなシルバー先輩に、僕はうなずく。
「その、痛かったら、すぐ、言うので。そしたら、先輩がやめさせて、くれますよね」
「ああ、もちろんだ」
そうして、シルバー先輩は僕の頭を撫でる。待っていたセベクが、僕の目を見つめて言った。
「……話はついたか? 準備が十分なら、僕はいつでも始められる」
僕が、いつでも来いよ、と頷くと、セベクは、では、と後ろについた。
シルバー先輩が後ろにいて、セベクが前にいる、いつものポジションとは反対だな、と思った。
すぐに、何か細いものが僕のナカに入って来る感じがする。これは、セベクの指だ。
「シルバーのことだから雑ではないかと心配だったが、それなりにほぐれてはいるようだな」
「……雑にするわけないだろう、デュースの身体に関わることを」
「ふん、どうだか」
憎まれ口を叩き合いながら、セベクはすぐに僕のナカから指を引き抜くと、僕のナカに、セベクのモノを挿れ始めた。
「行くぞ、デュース。……まあ、安心しろ。挿れ方はゆっくりにしてやる」
「ぁっ……」
セベクは僕のナカに、モノを挿れ、ゆっくりと押し進めていく。
「ぁ、ぁ、あ……」
僕が、本当に入りきるか少し不安でいると、シルバー先輩がシーツの上に置かれた僕の手に、手を重ねて、正面から優しくキスしてくれた。それにホッと安心していると、セベクが耳元でささやいた。
「……ふっ、デュース。全部、挿入ったぞ。やればできるではないか」
「ふぁ……」
そっか。ぜんぶ、入ったのか。あんなおっきいの、入るようになったのか、僕。
……やっぱり、ふたりには、言わなくちゃって思った。今の僕の気持ちを。でも、その前に、今は。
「しるば、せんぱい。せんぱいのも、だして、ください」
「俺の、か?」
「は、い。せんぱいのも、僕の、ナカに……いて、ほしいんです。ふたりともの、が。いて、ほしい」
そうお願いすると、シルバー先輩は、分かった、と言って、少し遠慮がちに自分のものを僕の前に出した。
僕は自分から、それに舌を伸ばして、先輩のモノを口に入れ、舐め始める。
片手はさすがにまた四つん這いになる自分の身体を支えてなくちゃいけないから、片方の手しか使えないけど、それでも、シルバー先輩も淋しくないように、気持ち良くなれるようにって、頑張ってぺろぺろ舐めることにした。
そうしていると、後ろからセベクが動き始める。僕は、それが気持ち良くて、目が回りそうになる。
「んっ、ぁ、ん、んぅ……っ♡」
でも、それでもシルバー先輩のことも気持ち良くしてあげたくて、セベクに好き勝手させながら、どうにか頑張って先輩のものを口の中に挿れ続けていく。
「ふっ、デュース……っ、」
シルバー先輩は、ちゃんと気持ち良くなってくれているみたいで、苦しそうに片手で自分の口元を抑えながら、もう片方の手で僕の頭を撫でるように軽く押さえてくれている。
僕は、後ろからも前からも与えられる刺激と快感、息苦しさに、涙が次から次へと目からこぼれて。
それで、何もかも気持ち良くて、身体も心も、ぜんぶ、ぐちゃぐちゃになっていって。
「ぁっ、ふっ、せべっ、く♡ しるば、せんぱい♡ ……ぼく、すき、ふたりとも、すきぃ、ぁ、ぁあ……っ♡ も、もう、だめぇ……っ♡」
最後はもう、ベッドに倒れそうになりながら、絶頂に達していた。
シルバー先輩は僕が倒れる寸前に、僕の口から急いで自分のものを引き抜いてしまう。
僕はそれが、なんだか淋しかった。シルバー先輩のなら、僕の口にそのまま出してくれても良かったのにって、そう思った。
――それで。目が覚めたあとはやっぱり、心配そうな目をしたシルバー先輩とセベクが、僕を待っていた。
「ん……」
「デュース、大丈夫か? ……また、無理をさせてしまったな……」
僕は、ふるふる、と首を振った。今度のは、今回のは。僕が自分から言い出したことだからだ。
「あの、ふたりとも。聞いてほしい。いいか?」
僕が、身体を起こして、ふたりに話を聞いてほしいと頼むと、ふたりは神妙な顔でうなずいた。
それで、僕は言った。
「その。ふたりとも、好きだって言ってくれるけど、僕ら、まだちゃんと、お付き合いしようとか言ったわけじゃなくって、それなのにこんな、えっちなことばっかりしてるの、良くないって思うんだ」
だから、と僕が続ける。
「その、ちゃんと、恋人……として。お付き合い、したいと思って。でも、その……」
僕が言い淀むと、シルバー先輩は、ベッド脇にひざまずいて、僕の震える手を、そっと握ってくれた。
「……大丈夫だ。何を言われても、受け入れる。だから、怖がらず、なんでも言ってみてほしい」
ほっとしていると、反対の手も、誰かの手が重なったのが分かった。セベクが、僕に背を向けてベッドサイドに座りながら、つんつんとした態度で言っていた。
「責任を取るのもやぶさかでないと、言っただろう。どうしたいんだ、貴様は。言ってみろ」
僕は、そんなふたりの態度に、安心して。これなら大丈夫かもしれないと、口にした。
「……僕、その。ふたりのどっちかなんて、もう、選べなくて。ふたりとも、いないと、ダメなんだ。一緒にいてくれないと、やだって思って。だから……」
ふたりともが、欲しいんだ。ふたりで、僕のものになってほしい。
そう告げると、シルバー先輩は、ほほ笑んだ。
「……そうか。それがお前の出した答えなら、俺はかまわない。お前はどうだ、セベク」
話を振られたセベクは、うなずいた。
「そもそもの話、だ。デュースがそう思うようになってしまったのは、あの部屋で、僕たちのしでかしたことが原因だ。……ならば、その詫びとして、受け入れるのが筋ではないか、シルバー?」
「ああ、その通りだ。と、いうわけで、だ。デュース」
俺たちも、これからふたりで、お前を愛していきたい。いいだろうか、とシルバー先輩が言う。
僕は、嬉しくなる。こんな気持ちが、受け入れられるなんて、思いもしなかった。ちゃんとどっちかを選べって、言われると思っていたから。
「ありがとう、ふたりとも……っ! 僕の本当の気持ち、受け入れてくれて、嬉しい……っ」
「まったく。泣くほどのことではないだろう」
「ああ、そうだ。俺たちはお前を泣かせたいのではない。……笑わせて、いたいのだから。いつだって」
そう告げるシルバー先輩とセベクに、僕はうん、うんと頷いて。これからよろしく、と。
手に入れた恋人たちに、挨拶をしたのだった。
「だが、セベク。現実問題、このことは公にバレるワケにはいかないだろう。どうする?」
「そうだな。表向きは、貴様と付き合っているということにしておけ。寮にも来やすくなるだろう」
「分かった。お前の方は、どうするんだ?」
「僕は同級生だ。いくらでも言い訳の作り方はある。それに、お前は嘘が下手だ。半分本当のことを混ぜるくらいで丁度いいだろう」
「それもそうだ」
なんらかの作戦会議をしているセベクとシルバー先輩を、僕はじっと見る。
「どうした、デュース? 何か、心配なことでも?」
シルバー先輩は優しくほほ笑んで、僕に問いかける。そうじゃなくて、と僕は首を振った。
「……実感してたんです。なんか、その。恋人が、ふたりもできちゃったんだな、って」
なんていうか、ちゃんとしてはないのかもしれないけど、でも、やっぱり、嬉しいなって思って、と言うと。
セベクが、僕の頭をわしゃわしゃと撫でて言った。
「同級生の奴らにも内緒だからな! 監督生にもだぞ! ……バレるような真似をするなよ、貴様も」
それが僕たちの関係を守っていくための手段なのだから、とセベクは言った。
僕は、分かったと頷く。表向きはシルバー先輩と恋人な感じで、セベクとのことは秘密にしたらいいんだな、と確認すると、そうだ、とふたりは頷いた。
「何度も言うけど、ありがとう、ふたりとも。……僕のわがまま、聞いて、許してくれて」
そうすると、ふたりはそれぞれ、優しくと、挑発的にと、それぞれの笑顔でほほ笑んだ。
「「当たり前のことだ、気にするな」」と。正反対の顔で、同じことを言いながら。
僕はそれが嬉しくて、ふたりともの腕を引いて、ぎゅっと両手で抱きしめたのだった。
僕たちのこの関係は、世間一般的には正しくないのかもしれない。
だけど、でも、な。僕たちにとってこれが一番の幸せなら、何も言わせない。
誰も置いていかない、泣かせないハッピーエンドを、僕たちの手で作るんだ。
「セベク、シルバー先輩! ふたりとも大好きだ!」
「「ああ、知っている」」
優しくほほ笑む二人の暖かい腕の中に、今は包まれていたいから、な!
*おしまい
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