響(シルデュシル)

・シルバー×デュース×シルバーです。リバ・逆CPが苦手な方は閲覧をお控えください。
・R18です。義務教育卒業未満および高等学校卒業未満かつ18歳以下の方の閲覧はお控えください。
・濁点喘ぎ、♡喘ぎあり

 

以上大丈夫な方はどうぞ↓

 

 

 空いた窓の外から春風が差し込んでくる。
 風はベッドへと横になったシルバー先輩と、その上に覆いかぶさる僕の間を吹き抜けて、2人の前髪を揺らした。
 ――信じらんない。
 信じらんないよな。僕が、今。シルバー先輩とこうしていられること。
「先輩、好き」
「……ああ」
 シルバー先輩は、手を伸ばして僕の後ろ髪を撫でる。僕はそのまま、シルバー先輩に何度もくちづけた。

 僕とシルバー先輩が付き合い始めたのは、結構前のこと。
 何かと学校生活で顔を合わせる機会が多くって、会えばよく話しているうちに、お互いに心を惹かれてって。
 それで、告白しあって、いろんなことを積み重ねて、今の関係になった。
 もう何度か、そういう……いわゆる、性的なことだってしている。とはいえ、僕たちはどっちが『男役』で『女役』だって、しっかり決まってるわけじゃない。その日、したくなった方が雰囲気で攻めていく感じだ。
 それで、今日は僕が男の番。シルバー先輩の部屋へ遊びに来て、遊びに来るなり、ちょっと早いかなって思ったけど、ベッドに座って、隣に座るシルバー先輩を後ろから抱きしめてさ。言ったんだ。
「なあ、今日、したい。……ダメか?」
 そしたらシルバー先輩はこう言ってくれた。
「……かまわない」
 だから、僕はそのまま、シルバー先輩のシャツの裾からそっと手を入れて、胸を撫でて、その真ん中の突起をいじりだした。
「……っ」
 シルバー先輩はこういうとき、あんまり声をあげない。なんでも、自分の喘ぎ声があんまり好きじゃないんだそうだ。僕は盛り上がるからもっと聞きたいんだけどな。
 でも、それでも辛抱強くいじり続けていると、シルバー先輩の息が荒くなってきて、身体を時々震わせたり、よじらせたりし始める。
「な、気持ちいい?」
「……」
 シルバー先輩は素直に答えてくれない。
「痛くないか?」
「……っ、痛くは、ない……」
 良かった、と僕はしばらくシルバー先輩の胸をいじり続けていた。けど、そうしてたらシルバー先輩の方が焦れちまったみたいで、もうここはいいから、と手を外されて押し倒されてしまった。
「早く、次に行け」
「もうちょっとしたかったんですけど」
「嫌だ。次に行け」
 恥ずかしいのか、シルバー先輩は赤い顔でそんなことを言うから、僕は改めて自分の上にいるシルバー先輩に手を伸ばして、後頭部を引き寄せてキスをして、体勢をひっくり返す。
 それで、僕たちの間に窓から暖かい春風が吹き抜けて。
「先輩、好き」
「……ああ」
 するんだ、始まりのキスをさ。

 止まらないまま、シルバー先輩の口に何度もキスをして、舌なんか入れちまったりして。
 ……大人しく僕を受け入れてくれるときのシルバー先輩は、なんか、いつも耐えてるみたいだけど、必死な感じが可愛い。
 最初の頃は痛いのとか我慢してるのかと思ってたけど、そうでもないみたいだ。ただ、余裕がなくなるだけだって気づいてからは、愛しさが止まらなくなった。
「ん……、ふ……」
 キスの合間に時々漏れ聞こえるシルバー先輩の吐息が、声が、僕を高めていく。
「なあ、好き」
「……」
 シルバー先輩の耳元にキスをする。先輩は口では答えてくれないけど、きっと喜んでくれている。
 またシルバー先輩のシャツに手を入れようとすると、もう胸はいいと言っただろう、と軽くはたかれた。
「ちぇ、バレたか」
 まったく、と照れた顔で怒るシルバー先輩に苦笑いを返して、じゃあ、こっち触るとズボンの方に手を触れさせる。
 布の上から手を置いただけでも、シルバー先輩はびくりと反応して顔を逸らした。
「もう、そんなにか?」
「……っ」
 布の上から、シルバー先輩のものをゆるゆると撫で始める。先輩、前から思ってたけど……結構、敏感だよな。
 僕もまあ、触られると気になる方だけど。先輩だって負けてないぞ。
 次第に、シルバー先輩の手が僕の背中をぎゅっと掴むようになり始めた。シャツに先輩の手の形の皺が寄っただろうな。誇らしいぜ。
「先輩可愛い、好き」
 ちゅ、ちゅと耳や頬にキスをする。本当は口にもしたいけど、先輩が顔を逸らしちまってるから、横顔にしかキスができない。
「……は、デュース……」
 焦らすようにゆっくりと撫でていたことに気付いたのか、先輩が僕を睨む。
「丁寧に、するな。いつも言ってるだろう……っ」
「大事にしたいんです。いつも言ってますよね」
 僕がそう言うと、先輩は不満そうに口をつぐんだ。ったく、仕方ない人だな。
 僕はシルバー先輩のズボンのベルトを外し、その中に手を入れた。
「ぁっ……」
「もっと」
「……っ」
「なあ。声、聞かせろよ」
「ぃ、やだ……っ」
 そう言いながらも、シルバー先輩の口からはふっ、ふと声が漏れ出す。まあこれはこれで興奮するからいっか、なんて思ってる僕の馬鹿な頭の中を振り払って、先輩のものを盛り上げていくことに集中した。

 ……で。途中で楽しくなってきて、後ろなんかもいじっちゃって。先輩は腕で目を隠してて……息は荒いまま。なかなかいい感じに仕上がってきたな。
「挿れていいか?」
「はやく、しろ……っ」
 ずるいよな。自分が攻めるときは結構じっくりやるくせに、僕が攻めるときは早く早くってねだるんだ。
 僕にも楽しませてほしいぜ。アンタのあられない姿を。
 まあ、でも。僕を……俺を睨むその涙目も、結構好きなんだぜ、ってことで。
 僕は、シルバー先輩の中に自分のものを挿れ始めた。
「ん、く……ふ……っ!」
 ……そういえば、余談なんだけどな。シルバー先輩とこういうことをしてるときは、僕には、タメ口を使ったり、呼び捨てしたり、「俺」って一人称を使ったり。気安い仲だって示すことを許されてる。
 なんでかっていうとさ。シルバー先輩が言ってくれたんだよな。初めてこうなったときにさ、僕、テンパりすぎて、普通に敬語とか忘れて、素で喋っちまっててさ。
 あとでそのことを謝ったら、そしたらシルバー先輩はこう言ったんだ。
『……別に、気にしなくていい。お前が、過去のことを反省し、理想の姿になろうとしているのも、理解しているし、それも好きだが……。その。素、と言ったらいいのか。そのお前も、……悪くない、と思ったから……』
 それ以来。そう、シルバー先輩が僕のハートをドスッと射抜いて以来、僕はシルバー先輩とこういうことをするとき、特に僕が攻めたいときは好き放題させてもらってる。焦らしすぎると怒られるけど、僕の態度について怒られたことは一度もないから、けっこう悪い気してないんじゃないか、って思う。
「っ、デュース」
「ああ……」
「……考えごと、か?」
「ごめん、先輩のこと考えてた」
 むっとするシルバー先輩の額にウソじゃないから機嫌直してくれとキスをして、ようやく僕は動き始める。
「気取り直して、行くぜ?」
「ん、ぐ、ぅ……っ!」
 シルバー先輩は、綺麗な顔しといて、激しいのが好きだ。初めてそれを知ったときは、あまりのエロさ……色気に、鼻血が出るかと思ったが、まあ、思春期の男子高校生にとって、恋人がエロいことなんて最高なのには変わりねえんだよな! ダメだ、僕の中のダメな部分がすごい出てくる。シルバー先輩抱いてるといつもこうだ。
 だって、なあ。夢中になりすぎる。
「ふ、ぐ、ぁ、あ゛、デュース……っ!」
「シルバー、先輩……!」
「あ゛、ぁ゛あ゛……っ♡ ぃ、ぃやだ……っ!!」
「嫌、じゃないだろ……っ?」
「……ぐっ、ぅ、うう゛~っ……♡」
 確かに、シルバー先輩の言う通り。先輩の喘ぎ声は、あまり大人しくて可愛い感じじゃない。先輩を抱く前妄想してた頃に考えてた声は、『あっ♡』とか『んっ♡』みたいな可愛いのだったんだけど、実際にヤってみると、もっと男らしかった。
 ……んだけどさ。不思議とさ、もうこれにしか興奮できねえよ、俺。先輩の魔力だよなあ。
「あ゛、デュース、デュース……っ!」
「声、もっと」
「う゛あ゛っ!?」
 首筋に噛みついたら、びくりとシルバー先輩は身体を震わせた。……これ、僕が大人しくしてないんじゃないからな。
 先輩、噛まれるの好きなんだ。気持ちいいのかふるふる首振ってるけど、本当、好きだよな。こっちが照れくさくなっちまうぜ。
「は、デュース……っ、」
「はは、イキそう、だなっ!?」
「あ゛……っ!」
 大きく身体を動かして、激しく奥を突いてく。先輩の身体が鍛えられてて重いのもあって、シルバー先輩を抱くときは、かなり体力を使う。終わったあとは大体疲れて寝ちまうし。でも、それでもつい、欲しくなっちまう。クセになるんだ。
「デュース、デュース、も゛……っ♡」
「イけよ、先輩」
「~~~~~~~……っ♡!!!」
 僕を全身でぎゅっと抱きしめながら、先輩の身体がびくびくと大きく痙攣して、イったらしいことを確かめる。それでも僕はまだ止まらない。
「まだ、だろ……っ?」
「あ゛、ゃ゛っ、も、今イ゛……ッ!!」
「一回イッたくらいじゃ、満足しないのは、誰だよ……っ!」
 何故って、一回イかせたくらいじゃ、完全にスイッチ入った先輩が、こんなんじゃ足りないっつって僕の上に乗ってくることがあったからだ……。……先輩さ、性欲とかあんまりない方に見えたんだけど。一度スイッチ入ると止まらねえタイプみたいなんだよな。
「ほら、満足するまでイけよな……っ!!」
「う、ぐ、ぅ゛~~~~~~~……っ♡!!!!」
 ……それで、何度かシルバー先輩をイかせて。ようやくその日の僕らは、落ち着くことになった。
 最近の……シルバー先輩を抱いてる日の僕の日常は、こんな感じだ。
 
 
 
 数日後。また先輩の部屋に遊びに行った。こないだヤったばっかだし、僕からシルバー先輩に手出すことはないかなって思ってたら、今度は向こうの方からお誘いを受けた。なんか、くすぐりあってじゃれてたら、スイッチ入ったみたいで。
「……デュース。したい」
「ん」
 僕たちはベッドの上にいたから、そのまま手を伸ばして、シルバー先輩のキスを受け入れた。
 ちゅ、ちゅと何度もキスが降ってきて、だんだん深くなっていく。シルバー先輩の伏せられた瞳が、鋭く僕を映していた。
(はー……エロい)
 これはけしてシルバー先輩には言わない秘密なんだが、僕に欲情してるシルバー先輩を見るのも、結構好きだ。
 僕相手に余裕なくなってくシルバー先輩が好きなんだろうな、僕。
 だって、いつも結構動じないっていうか、クールな先輩だと思ってたんだ。それが、僕に心かき乱されてるっての見るの、最高じゃないか。
「ん……!」
 シルバー先輩は、僕の乳首を口に含む。
 ……ほんとずるいよな。自分は胸触られるの嫌がるくせに、僕のはいじるし。舐めるし。ねぶるし。転がすし。好きなだけ構い倒すんだ。
「ぁ、せんぱ……」
「……デュース」
 好きだ、とシルバー先輩は口にする。初めの頃は、慣れてないのか無口だったけど、僕が先輩を抱くとき、好き好き言ってたせいか、そういうものだと思ったみたいで、僕を抱くときにも時々好きだと口にしてくれるようになった。
「ん……」
 元々は僕の真似っこなんだとしても、やっぱり、好きだって言われるのは嬉しい。
「僕も。僕も好き、シルバー先輩」
「……ああ」
 シルバー先輩は、自分は激しいのが好きなわりに、僕を抱くときは丁寧だ。シルバー先輩曰く、丁寧に抱かれると、やたらと照れくさくて恥ずかしい時間が長いのが嫌なんだって。挿れられた後はほとんど夢中で気にしてられないし、いいらしいが。あとは、眠ってしまわないかが心配だからいつも激しく身体を揺らされてたいらしい。
 ……それ言われたときは、あんまり僕の理性壊さないでほしいよなあと思ったもんだ。シルバー先輩、自分の言葉の影響、全然気にしてないよな。こんなに、誰からの目も引く人なのに。
「先輩、早く挿れたい」
「まだ、指も入れてないぞ」
「ん、だから、早く」
 な、お願い。そう言うと、シルバー先輩は分かったと言って僕のズボンを脱がせた。

「ぁ……っ♡ せ、せんぱい、あ、そこ、もっと……っ♡」
「……」
 先輩の指で、気持ちいいとこを刺激される。外を触られてるときはまだ他のこと考える余裕もあるんだけど、もう、指だろうと先輩のだろうと、ひとたびナカに挿れられたら、僕はもう平静を保っていられない。エロいことしか考えられなくなっちまう。
 はあ。……足りない。もっと、もっとしてほしいな。
「せんぱい、もっとぉ……っ♡」
「……デュース」
 ごくり、と生唾を呑む音が聞こえた。興奮したかよ? 僕は僕がそういう魅力を持ってるとはあんまり思わないけど、アンタは物好きだからな。欲情してる僕に、興奮してくれるんだ。アンタに興奮してる、僕と同じように。
 だから。これは、サービスなんだよ。
「も、指じゃ、足りね……♡」
「……っ」
 先輩が息を呑む音と、カチャカチャと急いでズボンのベルトを外す音が聞こえた。焦ってくれてるみたいだな。
「……っ、挿れる」
「ん……」
 シルバー先輩のものが性急に入ってきて、僕の中は満足感で満たされていく。
「ん、んぐ、ん~っ……♡」
「は、デュース……」
「ふ、はは……っ……、せんぱい、なあ、も……っ!」
 自分から腰を動かしていけば、シルバー先輩はそれに合わせて僕のナカを突いていく。何度も。何度も、だ。
 ばちゅん、と。そう、何度も。何度も、激しく。馬鹿みたいにさ。
「あ゛……っ♡ あ゛、やぁ……っ! ぅあ゛っ、んん……っ♡」
「デュース、デュース……っ!!」
「ゃ、あ゛っ、あ、ああ゛……っ!」
「ふっ……、イキたいな、デュース?」
「う、うう゛っ、ん、ふっ、ぐぅ……っ」
「……飛ばしてやろう、俺が……っ」
「あ゛っ……、あ、ア……っ!! ゃ、やあ、だ、だめっ、だっ……、~~~~~~~~……っ♡!!!」
 イった。もう完全にイった。もう無理だ。気持ち良すぎる。ギブだ。ギブアップ。けど……。
「ふっ。まさか……もう限界だ、なんて言わないよな?」
「あ゛っ!? や゛、や゛ぁ゛、僕今イって……っ!!」
「俺と、同じ目に遭わせてやろう」
「あ゛……っ、あ゛、ふ、ぐ、ぅ、ん、ぐっ、ぅ~~~~……っ♡!!!」
 ……それから。何度もイかされて、僕はようやく解放された。ま、まあ、嫌じゃないんだけどな。……この仕返しを狙って、いつも先輩を激しく責め立ててるとこもあるし。

 終わったあと、シルバー先輩が僕の前髪を撫でていた。
「せん、ぱい? どうか、したんですか?」
「いや、その……。……ありがたい、と思ったんだ」
「ありがたい、って?」
 先輩は、照れくさそうに言った。
「俺は、どうにも。格好をつけてしまいがちな時があるから……。お前とこうなれて、良かったと思っている」
 お前とは抱いたり抱かれたりしていて、見られたくない姿も見られてしまっているが、だが、だからこそ、素ともいえる自分や、少し恥ずかしいところもさらけ出せているのだろうと思う、とシルバー先輩は言った。もうヤり終わったのに、まだ耳が真っ赤だ。
「ははっ。恥ずかしいとこって、案外性欲強いとことかですか?」
「……あげつらわないでもらおうか」
 否定はしないみたいだ。
「僕も似たようなもんですよ」
 まあ、口にするとちょっと恥ずかしいけど、先輩の前でだけだからいいよな、と笑うと、シルバー先輩も同じように頷いて、笑ってくれた。
「……ああ」
 先輩のキスが、唇に落ちてくる。
「好き」
「……好きだ、デュース」
「へへっ。2回戦はどっちがする?」
「今日は俺がいい」
「ったく、仕方ないなあ」
 そんなことを言いながら、僕たちはまたベッドでじゃれ合い始めた。

*おしまい

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