余熱 - 1/2

*R18です。高校卒業以下および18歳未満の閲覧禁止
*おまけ続編である『残り香』のおまけ続編です
*ほんとに『シルバーが大人デュースを妄想で犯す話』でしかないです
*17歳シルバー×26歳デュースです。モラルや倫理観が気になる方はブラウザバック!
*続き物なので一応分かりやすく健全本棚に入れてます

以上すべて大丈夫な方はスクロール↓

 

 

 
 あれから、冷たいシャワーを浴び続けた俺は。
 まだ落ち着かなくて、ひとり、夜中のダイニングにいた。
 こんな夜中には、誰もやってこない。
 だから集中して、瞑想できる。
 ……集中しろ。とにかく集中して、他の、余計なことを考えるな。余計な……
『シルバー』
 ……。無理だな、これ。
 考えから外そうとすればするほど、遠ざけようとすればするほど、『あの』デュースの幻影は俺の傍に居残り続ける。
 (……いっそ。最後まで、考えてみてしまえば、この熱は、落ち着くのだろうか?)
 皆が寝静まった、深夜2時のこと。
 ひとり俺は、そんな思考回路の迷宮に囚われていた。
(最後まで、考えれば……。一度、試してみるか)
 物は試しだ、というか、この病の治し方が分からないと、今後、困る。今のデュースの目さえ、見られなくなってしまうかもしれない、と。
 ひとまず、一度。俺の中に燻るあの大人のデュースに向けての熱と、改めて向き合ってみることにした。

『なんだよ、やっとその気になってくれたのか?』
 目を閉じればすぐに、あのデュースの姿が思い浮かぶ。
『ああ……』
 俺は、俺の頭の中だけに存在する大人のデュースに、頭の中だけで返事をする。
『……あなたに、その。触れ、たくて。もう、どうしようも無いんだ……』
 するとデュースは、ふっと笑って俺の手を引いた。
『じゃあ、こっち来てみな?』
 俺は手を引かれるままに、デュースの元へとたどり着く。するとデュースは俺の頭を撫でて、そして俺を隣に並ばせた。
『僕、お前から見て、すごく大人に見えてるんだろ? でも、シルバー。身長は、ほら。シルバーの方が高いんだぞ?』
『……本当だ』
 並んでみると、確かに俺の方が少し高い。
 気づかなかった。
『ほら。そしたら今度は僕が、どう見える?』
『ええと……、その。可愛らしくも、見える……』
『そーだろ?』
 えっちなばかりじゃないんだぜ、と、デュースは言う。俺は、そんな風にばかり見ていたのをデュースに悟られてしまったのだと、自分の脳内に置ける妄想であることを知りながら、何故か恥ずかしくなる。
『な、シルバー。……触りたいんだろ、僕に』
『……ああ……』
 両手を握って尋ねてくるデュースに、誤魔化しても仕方ない、と。こくり、と頷くと。
 デュースは言った。
『なら、ほら。まずはキスしてみ?』
『俺から、か?』
『……僕からされたい?』
『い、いや、その。……がん、ばる』
 そうして、デュースにちゅ、とキスをする。
『可愛いキスだな。もっと』
『も、もっと、か。わ、分かった……』
 今のデュースには、もっと、なんておねだりをされたことは、まだ、ない。もしされるとしたら、きっと、アイツは真っ赤になって、照れることだろう。
 そう思うと、少し罪悪感が湧いてくるような気がした。このような欲や思いを持つのは、本来アイツにでなければならないのでは、と。
 その思考を、夢の中のデュースが遮った。
『大丈夫だよ。ここはお前の夢の中なんだから、黙ってりゃ誰にもバレないって。それに、さ。……止まれるか? 止まれない、だろ? ほら、シルバー。僕が欲しい、だろ?』
 他の男や女に浮気してる訳じゃないし、同じやつなんだから大丈夫だよ。それに昔の僕だって、ヤキモチ妬いたふりしながら、本当はお前にそういう目で見られてるの満更でもなかったんだぜ、と。
 勝手なことばかりをつらつらとデュースは連ねていく。いつもなら、馬鹿なことを、と一蹴するだろうその論理を。
 ……一介の駄目な男に成り下がってしまっていた俺は、聞き流すことができなかった。
『シルバー。キスの続きは?』
『……っ!』
『ふはっ。勇気が出ないなら、こっちからしてやるよ。大人の階段、一緒に踏み外そうぜ?』
 デュースの方から、唇を塞がれる。
 口の中に舌が入ってきて、ぬるりと俺を挑発するように動いたので、思わず俺は、タガが外れて、デュースを壁に押し付けて、好きなだけその唇を、口内を、貪ってしまっていた。キスをしながら、だんだんと俺たちは体勢が崩れていき、床近くまでお互い崩れ合うようにしゃがみ込むことになる。
『んっ、んむ、んぅ……、シルバー……っ』
『は、デュース……っ!』
『ふ、は……っ。なあ、もっと触って?』
 ほんとは触りたかっただろ、この先も。
 そう言ってデュースは俺の手を取り、服の裾へ入れさせる。
 俺は、どんどん目の前がちかちかと瞬いていくのが分かって。息が、熱く上がっていって。
 そうして、とうとう。デュースの服の中へと、自らの意思で手を入れた。
 恐る恐るたくし上げていく服の下から覗く素肌は、わずかに赤く色づいていて。とても、きれいで。
 俺のことを、ひたすらに全身で誘っていて。
『ん……気持ちいい、シルバー』
 なあ、もうここでいいよ、しようぜ、と。
 そう告げるデュースを、俺はとうとう、この場の床に押し倒して。
『ほら……触りたいとこ、好きなように触ってみな? わかんないとこぜんぶ、僕が教えてやるから』
 だから僕の気持ちいいとこ、ちゃんと全部覚えてな?
 そう囁かれ、俺はもう、いっぱいいっぱいになりそうになる。それでも、俺は手を伸ばした。
 伸ばした先には、デュースの胸があった。
 ……触ってみてもいいんだよな、と。
 胸の突起に、指先でまずはちょん、と触れた。
『ぁ……っ』
 するとその瞬間、小さくデュースの口から声が漏れた。
『す、すまない……っ』
 慌てて手を引っ込めようとすると、デュースは俺の手を元の場所に戻した。
『なんで謝るんだ? ほら、こんな半端でやめるなよ。もっと触るんだ、シルバー。……触っていい。僕がいいって言ってるんだから、な?』
『……っ、わか、った……』
 少しずつ。恐る恐る、また触れていく。
 やわやわ、ふにふに、と。挟み込み、転がすようにいじっていく。
『ん、ぁ……。ふは、上手いな、シルバー。初めてなのに、上手、じょうず』
 デュースに、頭を撫でられる。……無様だ。俺は普段から、こんな風に、デュースに……。大人になった色気のあるデュースに、されてみたかったのだろうか。そんな欲を抱えていたのだろうかと考えながらも、欲で動く身体は止まらない。
『ぁっ……』
 ぴちゃ、ぴちゃと。今度は自分から、デュースの胸にある、小さな桜色の突起を、舐めていた。
 泣きそうになりながら、舐めていた。
 律せない自分が情けなくて、でも、俺のやることなすことで、デュースの口から気持ちよさそうな声が漏れてくることが、嬉しくて。
『ん、ん、ぁ、シル、バー……、すき、きもちいい、もっと……』
『デュース……、どうしたら、君はもっと気持ちいい? どうしたら、もっと喜んで、俺にその声を、聞かせてくれる……?』
 するとデュースは、俺の耳元でささやいた。
『……分かってるくせに』
 と。
 そう言われて、俺は、俺の手は。
 ……デュースのものに、伸び始めていた。

 

『んっ、んぅ、あっ、シルバー……♡』
『デュース……、はっ、気持ちいいか、デュース……!』
『ん、上手……、だ、よ、ぁっ♡ ふっ、は……、ぁ、そこ、そこぉ……っ、は、なかなか、やる、な……っ♡』
 あれから、俺は。デュースの前や、それから程なくして指を入れた後ろを、可愛がって。それからすぐに、ナカへと挿れてしまっていた。
 ……本当の本番では、もっと時間をかけてゆっくりと準備すべきだとわかっていたのに、俺の妄想も、勢いも、止まらなかった。
 早くこのデュースと、ひとつになってしまいたかったから。
『気持ちいい、シルバー、気持ちいい……っ♡』
『ふっ。あれだけ俺を挑発していて、このザマ、なのか……っ! 全部、俺に教えてくれるんじゃ、なかったのか、先生……?』
 俺はもっとやれるぞ、と。都合の良い妄想の中、乗り気になってデュースを攻め立て続ける。気持ちいい、と涙目になって俺に好きにされている姿が、可愛くて、気持ち良かった。
『ぁ、ん、ぁっ、だ、だめだ、シルバー、も、僕の負けでいい、から……っ、ぁ、だめ、イく、も、シルバー、イっちまう……っ♡』
『ふっ……、なら、一緒にイこう、デュース……っ、いい、よな……っ!』
『あっ……、い、きもちい♡ しる、ば……っ♡ 僕、ぼくもう、だめぇ……っ♡』
『くっ、ふ……っ、デュ、ース……、愛、してる……』
『……僕も、シルバー。だいすき……』
 そして、ぎゅっとお互いに抱きしめ合う。
 
 ――そこまでしてしまって、俺はようやく、目を開けた。
 ……なんというか。背徳感と、自己嫌悪が凄い。
 俺の頭の中で、あの眩しいデュースを穢してしまった、という申し訳なさと。悪いことをしてしまった、という高揚と背徳。
 それから――……確かな、満足感。
(これから、時折こうやって欲を処理しなければならないのか……?)
 先程まで考えていた、頭の中だけにいた大人のデュースを、脳裏に描く。
 たったひと時のことだったはずなのに、鮮明に思い出されるその人の姿は、色香は、首筋に香るシトラスの残り香は。
 いついつまでも消えない余熱のように、俺の理性にヒビを入れていった。

*おしまい

→余談(余韻をそのままにしておきたい人はここで止めた方が賢明です)

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