*注意書き
・普段はBLを書いているので、ブロマンスの境界を踏み越えている可能性があります。その場合は平にご容赦ください。
・年齢操作(成人後)です。職業・成績ほか、学生時代のことをいろいろ捏造しています。
・なんかすごくディアソムニアとデュースが仲いいです。
・記憶喪失ネタです。そのため、ところどころ呼び名や口調などが変わっています。
・イベントストーリー(ホワイトラビットフェス)などのネタバレあり。
・それでも良い、大丈夫という方のみスクロールで本文へお進みください↓
…
……
………?
目が覚めると、真っ白な天井、真っ白な壁、真っ白な部屋にいた。
ここはどこだ? どこで、自分は何をしている、そもそも誰なんだ? ……何も思い出せない。
身体を起こして、まわりを見渡す。白いパイプのベッド、替えのリネン、白いキャビネット、テレビ、窓、カーテン。丸いイス。
あんまり見たことがない景色だけど、なんとなく分かるような気がした。ここは、病院みたいだ。……病院ってのは確か……。お医者さんがいて、看護師さんがいて、病気を治すところ。うん、それは覚えてる。覚えてることがあるみたいで、良かった。
ということは、自分は何かの病気になったのか? それでこんなところにいるのか? なんか頭がボーッとするのは、そのせいなのか?
ベッド脇にあるプレートには『#202 デュース・スペード』と書いてある。デュース……。ああ、そうだ。これは僕……、僕って言ってたよな、僕? 僕の名前だよな、たぶん。良かった。なんかいろいろ忘れてるみたいだけど、見ればとりあえずのことは思い出せるみたいだ。
病院で何も分からず起きたといえば、ひとまずナースコールだよな、なんて、どうでもいいドラマの知識は覚えてるみたいなので、ナースコールを探そうとする。そのとき、病室のドアが開いて、一人の女の人が入ってきた。
「デュース! 起きたんだね、ああ、良かった……!」
ちょっと老けて、どこか疲れた感じの女の人は、僕に抱き着いた。でも、困った。僕はこの人を、たぶん知ってるんだろうけど……。覚えていない。
「あの」
「うん、どうしたの?」
「……えっと……。どちら様、ですか?」
女の人は狼狽えて、どうしたの、と言った。
「どちら様、って、アンタの母さんじゃん。忘れちゃったなんて言わないでよ?」
「……お母、さん……?」
どうにもしっくり来ない僕の様子を見て、母と名乗るその人はショックを受けたみたいだ。
「あの、ごめんなさい……」
僕が謝ると、その人はもう一度僕のことを抱きしめた。
「いいよ。いいの。生きていてくれただけでも、十分だもん。今、お医者さん呼んでくるね」
それから、母と名乗るその人は、病室を出ていった。恐らく、お医者さんや看護師さんを呼んでくるのだろう。程なくして、予想通りお医者さんや看護師さんと、それから制服を着た怖い顔の警察官が病室に入ってきた。
その後は、お医者さんから簡単なテストと診察をされた。今自分が何歳か分かるかとか、数は数えられるかとか、眠る前のことはどれくらい覚えているか、とか。ここにいる人たちを見て、何か思い出すことはあったか、とか。
僕はそれに答えた。僕は今、24才……だと思います。眠る前のことはほとんどってか何も覚えていません、思い出そうとしてみても、頭が痛いとかそれすら何も起きません、数は数えられるみたいです、1,2,3,4……。ここにいる人は、お医者さんと、看護師さんだと思います。誰が誰なのかは、分からないんですけど。警察の人がいるのは、どうしてですか? 僕は何か悪いことをして、それを忘れているんですか?
お医者さんが目配せをして、警察の人が答えた。
「お前は悪いことなんかしていないさ。ただ、俺のことは忘れちまったみたいだな」
それから、警察の人が教えてくれた。僕は警察官で、その仕事の中で危ない目に遭って、それで大きな怪我をして、今いろいろ忘れてしまっているらしいと。あまり詳しいことは病状に障るかもしれないからと、教えてはくれなかった。
「じゃあ、あなたは上司ってことですか?」
「ああ。お前にそんな喋り方をされるとむず痒いくらいには、馴染んでいたよ」
とりあえずお前は、しばらく生活が落ち着くまで休職できるように手続きしておくよとその上司を名乗る警察の人は言った。連絡先と名前をメモに残してくれたから、しばらくはそれを使って仕事場の方には連絡をすることにした。
その日は、母親だと名乗る女の人と、上司だっていう警察の人のことを精一杯思い出そうとしてみたけど、うまくいかず終わった。
気晴らしになるかも、と枕元にあったスマートフォンを見てみると、いろんなメッセージが届いていたが、どれも見覚えのない名前ばかりだった。でも、文面を見るに、どの人もとりあえず心配してる知り合いなんだろうなと思ったから、『生きてる』とだけ一斉送信で返しておいた。
翌日の夜。病室に、とても恰好良い男の人が慌ただしく飛び込んできた。
「デュース! 目覚めたと聞いたが……!!」
「……えーっと」
どうやらまた僕の知り合いみたいだ。でも、心当たりがない。
「すいません、今、僕、なんかすごいことがあったようで、そのせいでいろいろ忘れちゃってるみたいで。……どちら様ですか?」
男の人は一瞬動揺したみたいだったけど、襟を正すと、僕のベッドの傍について、改めて答えた。
「すまない、事前に話を聞いていたのに、慌ててしまった。俺はシルバーだ」
「シルバー、さん」
「今更そう呼ばれると、落ち着かないな……。シルバー……いや『シルバー先輩』でいい」
「……シルバー先輩?」
「ああ。昔、お前には、そう呼ばれていた」
シルバーと名乗る男の人は、ずいぶん慌てて僕のところへ来たみたいで、上着を置かせてもらうぞ、と近くにあったハンガーにジャケットをかけた。先輩って言うからには、年上、だよなたぶん? なら、丁寧に喋ってた方がいいか。シルバー先輩は、それから、僕に言った。
「デュース、お前が記憶をなくしてしまったというのは……どうやら、本当みたいだな」
「はい。日常生活に問題がない程度のことは覚えてるんですけど、それ以外の、人に関することをいろいろ忘れちゃってるみたいで」
起きた瞬間なんか、自分が誰なのかもよく分かりませんでしたよと笑うと、シルバー先輩はそうか、と真剣な顔で頷いてそれを聞いた。
「いつまで病院にいるんだ?」
「2日後には退院予定です。なんていうか、お医者さんが言うには、僕は記憶をなくしてるだけで、身体の方は問題ないみたいなんで。家とか静かな場所でじっくり様子を見てもいい、って」
「そうか。なら……」
シルバー先輩は考えてから、言った。
「退院したら、俺と一緒に来い。少し遠い国に行くことになるが……きっと、お前のためになると思う」
「え?」
僕はその突然の申し出に、驚いた。
「遠い国、って?」
「茨の谷だ。地理は覚えているか?」
「なんとなく、ですけど」
「自然も多くて、癒される。病気の療養にはいい場所だ」
「どうして、僕をそこに?」
シルバー先輩は言った。
「……お前は……、記憶をなくす前、とても母親想いな青年だった。その母親のことを忘れてしまったまんま、一緒に暮らすのは、お互いにとって辛いのではないかと思う」
だから、お前さえ良ければ暫く俺が預かろうと思っての提案だ、とシルバー先輩は言った。僕は、どの言葉もまだしっくり来ていなかった。この人が、僕とどんな関係だったのかも分からないし。でも、悲しむ人が増えるのは嫌だなと思った。
「シルバー先輩は、大丈夫なんですか? 僕といて。お母さん……が悲しむなら、あなたも悲しいことがあるんじゃないですか?」
「俺は、平気だ。むしろ、今、お前がそんな状態であるのに、何もできないことの方が苦しい」
僕はちょっとの間、考えた。遠い国に行くってことは、普段暮らしてた国で暮らすってことじゃないんだろうな。お医者さんは、慣れ親しんだものに囲まれてた方が記憶は戻りやすいかも、って言ってたけど……。でも、あのお母さんだって言ってた女の人、辛そうな顔、してたな。あの人の息子が僕だっていうのが本当だったら、それを忘れられてるってなったら、あの人はきっと、何かを思い出せない僕と顔を合わせる度にがっかりして、毎日すごく悲しいんだろうな。
「そういえば、お父さん……僕に父親は、いないんですか?」
「詳しいことは俺も知らないが……。お前は、母子家庭だったと聞いている」
「兄弟とかは?」
「それも、いないと」
「そっか。頼りのひとり息子に、お母さんは忘れられちゃったんですね」
忘れてしまったのは事故だ、お前のせいじゃない、とシルバー先輩は言った。でも、僕は、早く記憶を取り戻したいな、と思った。あの人を悲しませたままなのは嫌だって、心がざわざわしてる感じがした。
「もし、シルバー先輩と一緒に茨の谷に行ったら、僕の記憶を戻す手伝いをしてくれますか?」
「ああ。俺が力になれることがある限り、全面的に手伝おう」
力強く頷く、不思議な色の瞳を見て、この人は信じられるんじゃないか、信じていいんじゃないかと僕の直感が言っていた。根拠なんかひとつもないけど、今、僕がそう思ってるのなら、元々そういう関係だったんだろう。……と、思いたい。
「じゃあ、よろしくお願いします」
「分かった。では、早速だが、お前の母君にも事情を説明してしまおう」
それからすぐに、シルバー先輩は僕のお母さんだと言っていた女の人を連れて戻ってきた。お母さんは、シルバーくんのところなら安心ねと言ってあっさり許した。そんなに信頼されている人なのか。なら、安心なのかも。
「まず、期間としては一年間。一年間だけ、息子さんをお預かりします。その後のことは、また病状に合わせて考えましょう」
「分かったわ。シルバーくん、デュースをよろしくね」
「はい」
シルバー先輩とお母さんの間で、何かいろいろ細かい取り決めが交わされていく。家はもう一人暮らしになってるから、だの、荷物まとめなきゃ、だの、エースくんやリドルくんに留守の間のお家の世話は頼むしかないかな、だの、上司の方に連絡して、休職手続きもしておかないと、だの。僕が分かることと分からないことの色々を、二人は話していた。
その話を聞いている中で、気付いた。シルバー先輩は、僕と随分仲が良かったみたいだ。なんせ、遠い国から飛んできてくれて、僕の部屋の合鍵まで持っているらしい。だから、ひょっとして、と思って僕は尋ねた。
「シルバー先輩って、僕の恋人だったりしました?」
シルバー先輩は笑って、それを否定した。
「まさか。ああ、合鍵を見てそう思ったのか? これは以前俺が遊びに行ったとき、入れ違いにならないようにとお前が用意してくれたものだ。俺以外にも、お前の家にしょっちゅう遊びに行くような親しい人間なら、何人か持っているぞ」
そうだったのか。僕、明け透けなやつだな。警察官のくせに、自宅の防犯とか考えなかったのか?
「ま、シルバーくんはその中でもかなりしっかりした方の子だから、きっと問題ないよ。ちょっと長めの旅行するくらいのつもりで、ゆっくりしておいで」
お母さんは、そう言うと必要な荷造りしといてあげるね、と病室を後にした。
二日後。僕の退院日だ。僕の知り合いだと名乗る人が二人、病院の入口で待っていた。相変わらず、誰なのかは分からない。
「なんか大変らしいじゃん? ま、でもとりあえず退院おめでと~」
「……誰だ……?」
「あ、マジで記憶喪失なんだ。ネタとかフリじゃなくて?」
「本当に誰だ。知らない人に退院を祝われている気持ちだ」
「ふはっ、変な反応。こういうデュースって新鮮~!」
「エース、身体は元気とはいえ、デュースは今、記憶喪失という病気なんだ。からかうのはおよし」
真面目で厳しそうな小柄の人と、ちゃらけた感じの奴。この二人も僕の知り合いなんだろうか?
「シルバー先輩。この二人も僕の知り合いですか?」
「ああ。お前がナイトレイブンカレッジという学園に通っていたのは説明したな。左がリドル、右がエースだ。二人とも、お前とは懇意にしていた」
「あ、じゃあこの二人がこないだ話してた、留守の間、僕の家を世話してくれるって人たちですね。世話かけますけど、よろしく頼みます」
「ああ、任せるといい」
僕が頭を下げると、リドルという人は頷いてくれたけど、エースという奴の方は変な顔をした。
「本気で忘れられてんのね。大人しいデュース、なんか……態度自体は前とあんま変わんないのに、ちょこちょこ出る違和感すげーわ」
「そうなのか?」
「んー、なんか微妙に前と違うっていうか……なんだろうね。オレにも喧嘩売ってこないし、煽ってこないし」
「……お前とはどんな関係だったんだ……」
僕が呆れていると、キミたちは顔を突き合わせれば喧嘩ばかりしていたよとリドルさんが言った。
「そうなのか?」
「おや、キミにそんな風に喋りかけられるのは新鮮だね」
「えっ?」
「こう見えても、ボクはキミより一つ年上で、先輩だったんだ。意外かい?」
そ、そうだったのか。てっきり同級生か何かかと思ってた。
「ええっ? じゃあ、そっちのエースって奴も……」
「そっちは同級生だよ」
「なんだ、良かった」
「良かったってなんだよ」
そんな風に話していると、シルバー先輩が言った。
「すまないが、あまりゆっくり話している時間はない。続きは家に移動してからにしよう」
「「了解」」
エースと、リドルさん……この人も学校の先輩だったのなら、リドル先輩、か? が、シルバー先輩の言葉に返事をして、僕たちは僕が暮らしていたという家に移動することになった。
僕の家は、アパートの一室だった。どうやら母親と離れてひとり暮らしをしていたみたいで、机と家具とベッドくらいしかないシンプルな部屋だ。着替えとか日用品のほかは、工具箱があるくらいか。あとはなんか、乗り物系の雑誌とかポスターがあるくらいだ。あ、ちょっと本もある。法律とか刑法の本だ。いっぱい付箋がつけてある。どうやら警察官っていうのは本当で、真面目にやってたらしいな。
「意外と綺麗にしてんな」
「自画自賛かよ」
僕の言葉にいちいち突っかかるようなことを言ってくるのは、エースだ。新しい人(向こうからしたら、知り合いなんだろうけど)に会う度、呼び名はこれで合ってんのかと迷っていたけど、エースはもう、エースでいい気がしてきた。僕の直感が、エースはエースでいいって言ってる気がする。僕はシルバー先輩は信じられそうだって直感に従って以来、今後はもうだいたい直感に従うことに決めたんだ。
「必要なものの場所は分かるかい?」
「はい、えーっと……リドル先輩?」
そう言うと、リドル先輩は笑った。
「ふふっ、外れ。キミはボクのことなら、『ローズハート寮長』って呼んでいたよ。学園を卒業して、ボクが寮長でなくなってからも、ずっとね。まあ、でも。今のも悪くないんじゃないかい?」
そうだったのか……。にしても、それをノーヒントで当てるのは難しくないか? まあ、向こうが気にしてなさそうだからいいが。
「二人は合鍵を?」
「オレ持ってる」
「ボクは持っていないよ。必要なときはエースに頼めばいいし、訪ねるときは必ず事前に連絡していた以上、必要なかったからね」
二人は口々に答える。ならば、とシルバー先輩が言った。
「俺が持っている分は、リドルに預けておこう。長くて一年間は茨の谷で暮らす以上、この部屋はお前たちに任せたがいい」
「分かったよ、責任を持って預かろう」
鍵の受け渡しが行われる。僕は通帳やら印鑑やら、ローズハート寮長から使えなくても一応持ってお行きと言われた貴重品の類を鞄に詰めた。
「ちなみに懐かしの我が家ではなんか思い出した? デュース」
「……なんか、乗り物を持ってた気がすることしか思い出せない」
「真っ先に思い出すのマジホイのことかよ! やっぱデュースはデュースだわ」
ひとまず、部屋のことは勝手知ったる雰囲気の二人に任せることにして、僕とシルバー先輩はそこを後にした。
「あとは一応実家の方も見て、母君に挨拶したら出発しよう」
「はい」
シルバー先輩に連れられるまま、僕の実家だというアパートにつく。中に入ってみても、懐かしさみたいなものはあまり感じなかった。……僕、こんなんで本当にいろいろ思い出せるのか……?
「デュース。行くんだね」
「はい、行ってきます」
そう言うと、お母さんは困ったように眉を下げて、シルバー先輩の手を握った。
「……改めてシルバーくん、デュースをお願いね」
「はい。きっと、記憶が戻るように尽力します」
病院で細かいことを先に決めていたせいか、別れの挨拶は短いもので、僕が何か思い出した様子がないのを見ると、シルバー先輩はじゃあ行くか、と出発を促した。
途中、公園や迷路のある景色で立ち止まり、何か思い出すことはあるかと尋ねられた。僕はどうだろうと風景を目を凝らしてみる。
「うーん……。……あ、なんだろう。屋台、かな。屋台でおいしいものを食べた、ような気がします……?」
なんだこの記憶、どうでもいいだろ。なんて思っていると、意外にもシルバー先輩が食いついてきた。
「屋台での食い物、か? どんなものを食べていた? もっと、思い出せることはないか? 誰と食べていた、とか……」
「え、えーっと……」
そう言われて、もう少し思い出そうと頑張ってみる。が、妙な灰色のタヌキみたいな猫に食べ物を食い尽くされる幻を見るだけだった。
「……魔獣ですかね? 何人かの人に囲まれて、タヌキだか猫だかみたいな灰色の生き物が最後のひとくちを食べている、変な光景しか浮かびません」
記憶混乱してるんですかね、と僕が苦笑いすると、シルバー先輩はそうじゃないと言った。
「それは現実にあった記憶だ。俺もそこにいて、同じ光景を見た」
「えっ!?」
「……そういうことを思い出せるのなら、この場所にいた方が、お前の記憶を引き出すきっかけにはなるのだろうか」
シルバー先輩は目を伏せた。でも、僕はもう決めていた。この人を信じよう、と。
「だとしても、帰ってきたときにまた思い出したらいいと思います。なんていうか……今は先輩についていけ、って、僕の中の何かに、言われてる気がするんです。勘、みたいなものなのかな」
「そう、なのか?」
「はい。なんでなのか、そうしたがいい、って、ずっと思うんです。違う方にしようとするとソワソワするっていうか、先輩に、一緒に来いって言われたときから、そうしろ、って気持ちになる。なんでかは、分かんないんですけどね」
ひょっとしたら、記憶をなくす前の僕がそうしろって言ってるのかもしれないなって思うんです、と言うと、シルバー先輩は頷いた。
「……そうか。それがお前の意思なのなら」
シルバー先輩は僕の考えを聞いて、迷うのをやめたみたいだ。そのまま僕と少しの荷物を連れて、長い旅程を経て、茨の谷へと向かっていった。
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