脳筋探偵シルバーの事件簿:隠しファイルXX「脳筋探偵シルバーと助手デュースの秘密の夜」

*脳筋探偵シルバー×助手デュースのパロディ作品『脳筋探偵シルバーの事件簿』シリーズのオマケ番外編です。
*リドルあいさつ回り中くらいの時間軸
*シルデュがイチャイチャしてるだけの話です
*♡喘ぎあり
*R18程度の性表現が含まれます。18歳以下および高校卒業未満の方は閲覧禁止。
*ちょっといつもとRの書き方違います
*なんでも許せる人向け
 
 以上大丈夫な方はスクロール↓ 
 
 
 
 
 
 
 探偵ギルドの仕事の一環、就任時の全体への挨拶まわりをひと段落させ、ギルドへの帰り道を歩く。
 まだこの初めて案内された探偵通りくらいしか完全に道は覚えきれていないけど、と思いつつ、近くに寄っていったことだしシルバーたちにも挨拶しておくか、と『真剣解決・ヴァンルージュ探偵事務所』の方へ近づく。
 だけど、階段を上がる前、ふと、思い立った。
 ……そういえば彼ら、恋人なんだよな。朝で既にイチャついてるんだし、夜はもしかしたら……何か、ちょっと。声をかけるには憚られる状態かもしれない。
 と、思い。ボクは足音を消して、階段を上がり。玄関の外から、事務所の中の様子をまずは窺うことに決めたのだった。
 
 で、事務所の中の様子は、案の定。
『デュース、可愛い……、デュース』
『ふ、ふぁあ、しるば、せんせ……っ!』
 ちゅ、ちゅ、とキスを繰り返すシルバーの攻撃に、デュースが真っ赤になっていっぱいいっぱいになっている。
 ああやっぱりね、お邪魔だったかと思いボクは階段を降りて帰ろうとするも、何故か突然ピンポイントでボクのもとに空から足元に大量の鈴が降ってきて、階段中に鈴がバラまかれ、足音を立てずに帰れなくなった。
(なんでだい!!)
 謎すぎる超常現象に思わず大声でツッコミたくなるが、そこは堪えて手のひらで口元を抑え、息を止める。
(この街のツッコミどころには一応の理屈があるんじゃないのかい!? 完全に意味不明な超常現象が都合よく起こるな!!)
 そう思っている間にも、シルバーとデュースの睦み合いは進んでいく。
『ふふ、可愛いな、デュース。……ここ、好きだろ?』
『あっ、だめです、シルバー先生、そんなとこ……っ! ゃん、くすぐったい……っ』
『可愛い、デュース。昼間のお前の可愛さは、みんなに知られてもいいが……。夜のこの可愛さは、俺だけのものだ、な?』
『ぁっ、ぁぁあ……っ! だ、だめぇ……っ♡ あ、むねさわっちゃ……♡』
 シルバーの手が、デュースのシャツの裾やらズボンの中へ入れられていき。デュースはそのシルバーの手に、乱されていく。
『ゃ、ゃだ、しるば、せんせ……っ』
『……シルバー、だろ? デュース。この時間だけは、俺たちのお仕事は終わり、そうだろ……?』
『ん、ぅん、しる、ば……っ♡』
 ……漏れ聞こえてくるふたりの声を横に、ボクは赤く染まりつつある頬を冷やしながら、どうしたらこの状況を打開できるかを考える。
(……ええっと。まず冷静に、状況を把握しよう。何故か空から鈴が降ってきた。まあ、それはこの際、いい。で、問題は。薄暗くて足元がおぼつかない中、鈴が床にたくさん転がってしまっていて、踏めば転ぶかもしれないし、何よりの問題はそうなると鈴の音が立ってしまいふたりの邪魔をしてしまうってことだ……)
『ぁっ、んっ……、だめ、しるばぁ……っ』
『ん……、デュース、可愛い……。ずっと触れたかった、お前に……。お前が18になって、うちの事務所に入ってきてくれたあの日まで、ずっと、ずっと我慢していた……っ。今はこうして、いつでもお前に触れられる。嬉しい、嬉しくて仕方ない……っ!!』
『ゃ、ゃぁあ……っ! んゃ、そ、そこ、ぴちゃぴちゃって、舐めちゃゃぁっ……♡ ぁ、て、ゆび、ゆびですりすり、くにくにするのもだめ、だめぇ……っ♡』
(ごめんねデュース、今それどころじゃないと思うけどできたら詳しく実況しないでもらえるかな!?)
 ボクはそんなことを思いつつ、集中しろ、と自分に言い聞かせる。
 大丈夫だろ、ボク。こういう事態だって何度もあったじゃないか。王立探偵時代、夜の酒場や、ラブホテルにだって潜入したことはある。なんならボクにだって全くそういう経験がないわけじゃないんだ!
 ……いや彼らのようにプライベートの恋人とではなく、仕事の上でのみだけど……って、そんなことはどうでもいいだろ!!
 探偵なんてそういう変わった独り者の方が多いんだ、彼らの方が特殊なんだよ!
 そんなことを考えながら、額に指を当てて頭を回し続ける。
『ぁっ、だめ、しるば、なかぁ……っ♡ なか、ぁ、そこっ、そこすきっ、そこ、ぁ、も、ゆびじゃやだ、もっと、もっとぉ……っ♡』
『ふっ、デュース。おねだりはどうやってするんだった? 前に教えたよな? ほら、どこをどうして欲しい? 言ってみろ』
『……ぁ、そ、そこ、もっと、おく、ぼくの、すきなとこ……、ナカ、いれて、たくさん、して、くだ、さい、しるば、せんせ……♡』
『ふっ。よくできました……っ、それじゃお望み通り、挿れてやる……っ!』
『ぁっ、ぁぁあんっ……!! だ、だめ、ぁっ、そこ、そこすきっ、だめっ、もっとたくさん、してぇ……っ♡』
(……もっと、とか。おねだりするんだ、あの子。ていうか、……自分の好きなとことか、知ってるんだ……)
 謎のショックを受けつつ、いやそうじゃないだろ、とボクは邪な思考回路を振り払う。
(いや別に横恋慕とかではないんだ!! 恋人いるって分かってる子を好きにならないくらいの分別はあるよ、ボクは! ただなんていうか、可愛い担当って言われててさ、なんか皆普通に受け入れててさ、で、なんかあどけない子だなと思ってて、ボクもなんとなくそれに流されてたからっていうかなんていうか、ちゃんと大人としてのあれこれを知っているのが意外だと思ってショックを受けたような気がしたっていうかなんていうか……!! いやシルバーみたいな明らかに手の早そうな恋人がいるんだからそりゃ当たり前のことなのかもしれないけどこうして実感のようなものはしていなかったっていうか!! うっすら知識としては知っていたけどなんだか急に生々しくなったっていうか!!)
『せ、せんせ、だめ、しるばっ、ぁ、はげしっ、そこ、ナカ、ナカいっぱいついたら、やだぁ……っ!!』
『ふっ、デュース……っ!! ……このまま、いちばんいいところまでイこうな……っ?』
『ぁ、ぁあぁ……っ!! だめ、だめだめだめ、そこ、そこされたら、イッちゃ……っ!! はぁ、んぅ、ふ、くぅ~~~…………っ!!!』
(お、終わったか……なら! このあと、ふたりが寝静まってから……!!)
『……ふふ、可愛い、デュース。もっと気持ち良くしてやる』
『ひぁ!? ぁ、だめだめだめっ、しるばっ、ぼく、ぼくいまイッたばっか、ゃぁ、ひぁあん……っ!!!! ぁ、また、またイく、またイくぅ、ふぁああん……っ♡ ひゃ、ふぁあああ……っ♡』
(いや、何回イかせるんだい!! あんまり無理をさせるなよシルバー!! どうせ毎日のようにしているんだろうが!!)
 ボクはもう、いっそ玄関戸をノックして叩いてやろうかと思うが。デュースが恥ずかしいだろうから、それはギリギリやめておく。
 そうして、もうこれ以上ここにいるのは良くないな、と。強硬手段に出ることにした。
(拾おう。もう、鈴を、1個ずつ拾おう。ボクがギリギリ階段を降りられるくらいの幅を計算して、その幅の範囲内にある鈴を音を立てずに拾い、どこか邪魔にならない一か所に集めることを繰り返そう。そうしてあとでメールか何かでシルバーたちには『階段に鈴があるから気を付けて』と報せればいい、そうだ、そうしよう! 難しいミッションだが、ボクにはできる! さあやれ、リドル・ローズハート!! キミならできる!! そうさ王立探偵のプライドにかけて!!)
 と。鈴を拾い始めようとしたとき。急に上の方から、誰かに引っ張られる感じがした。
 あっという間にビルの天井に掬い上げられ、ボクは驚く。
「だ、誰だ!?」
「おぬし、探偵ギルドのリドルか。誰かと思ったぞ」
「貴方は、リリアさん」
 確かこの人は、昼間、あいさつ回りに回った探偵のひとりだ。
「すまんのう、わしのせいで動けんくなってしもうとったんじゃろ。さっき屋根から屋根へと跳んで鈴を運んでおったら、ちょうどあの辺りにいくらか鈴を落としてしまってな! で、回収しようと思ったらおぬしが困っておるのが見えたから、ちょいと引き上げたのよ」
「それは助かりました、ありがとうございます」
「うむ。おぬしも一端の探偵じゃということは、ビルから降りる方法くらいは心得とるな。では、ここでさよならじゃ。わしは鈴を回収する」
「あ、今はやめておいた方が……」
「うん? 何ぞ問題でもあるんか?」
「……ええと、その。シルバーが今、助手と……」
「あ、ああ、うん。分かったわ。みなまで言うな。それにしてもシルバーのやつ、あやつときたら、またかい……。夜にこっちの事務所への依頼が行かんのは、住民たちがこれに遠慮しとるからじゃと思うんじゃがのう……」
 まあ良いわ、それならこのあと隙を見て明け方までには鈴を回収することにするわ、とリリアさんは言う。
「お仕事お疲れ様です。今日のところは助けていただき、ありがとうございました。このお礼は必ず」
「何、気にするでない。今度訪ねてくるときにうまい酒でも持ってきてくれたら十分じゃ! それではな!」
「ええ、それでは!」
 ボクも、ビルの排水管をロープで伝い、探偵事務所のビルを降りていく。
 ……突然のことでどうなるかと思ったけど、まあ、結果的に助かって良かったよ。で……。
『しるばせんせ、ぼく、もうだめ……』
 ……この記憶も、次に彼らに会うときまでには、振り払えるようになっておかないとね。
 大丈夫。必要ない記憶や一時的な暗号を忘れるための忘却術だって、ボクは得意だ。
 次に会ったときには、なんでもない顔をして、今夜のことを忘れられているはずさ。……たぶん。
 と考えつつも、次に会ったときキスマークやふたりの混ざり合った香りなんかをボクの観察眼が見つけてしまったらどうしよう、と少し悪い予感に怯えるのだった。
 
 
「シルバー……? どう、したんだ……?」
「……いや。大丈夫だ、気にするな。ほら、水を飲め」
 激しい情事を終え、デュースに水分補給をさせる。疲れたな、よしよしよく頑張った、と頭を撫でているうちにデュースが眠りに落ちたのを確認し、ベッドへと運びこむ。
 それから、上着も着ないまま俺は外に出て、階段の鈴を拾い集めた。
「どうぞ、親父殿」
「うむ。……おぬしなあ。わしらがいるの、気づいとったじゃろ! まったく、そんな風に育てた覚えはないぞ!」
「こんな風に育ったのだから、仕方ありません」
「わしは慣れとるからともかく、リドルは可哀想じゃろ!」
「……アイツのことは嫌いではないですが、少し、絆されやすそうな性格をしていましたから。保険です、保険」
「まったく、独占欲の強いやつめ。まあ良いわ! 他に鈴落ち取ったら、またわしに連絡くれよ! 鈴工房の奴からの依頼品なんじゃ」
「ええ。では、親父殿もお仕事お疲れ様です。またの機会に会いましょう」
「夜のおぬしらにはあまり会いたくないわ! ったく」
 そうして夜の闇に消えていく親父殿の背中を見送る。事務所の中へ戻ると、ベッドルームからデュースの寝言が聞こえた。
「しる、ば……せん、せ。だい、すき……」
「……ふっ。本当に、お前は……可愛いな」
 ベッドルームの扉を閉め、デュースの額にちゅ、とキスをする。
 そうしてやっと誰にも邪魔されず、可愛いデュースの寝顔を堪能できる時間が訪れたのだった。
 
*おしまい

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